零之异世界勇者事业吧 关注:733贴子:892
  • 12回复贴,共1

第40话 可能性(二)

只看楼主收藏回复

生肉 机翻烤肉


IP属地:重庆1楼2020-09-03 21:13回复
    喉の奥深いところから、呻き声が漏れた。
     そうだ。約束したのだ。ダイエットに成功したら、キスをしてやると。
     こいつが、それを忘れているはずがない。
     どうする? このタイミングでうやむやにしたり、約束を破れば、指導者としての信頼を失ってしまう。
     目上の者が、報酬に関する信頼を失えば、目下の者は決してついてこない。俺は誰よりもそれをよくわかっている。
     思い切ってやってしまおうか?
     痩せた姿であれば、到底無理という程でもないが……
     それでも、同じ男だ。
     男とキスをするなど……。
     この生理的な嫌悪感は、自分ではどうにもならない!
    「……しなくても、いいでござるよ……」
     なにっ!?
     本当か?
     一瞬で、頭の中の霧が晴れた。
     それと同時に浮かぶ、大きな疑問! あの欲望に正直だった変態デブだよな、こいつ!?
     自分の全てを支配していた食欲を必死でこらえたのに、キスの条件を諦めるだと!?
    「やっぱり……女の子のキスは……うん、それは……心から好きな人にしてあげないと、駄目でござる……」
     ……こいつは時に、何気ない一言で、人の心を打つ才能がある。
     しかも、本心からの言葉で。
     話す相手に、気持ちが素直に伝わる言い方。
     それが、聞く人をとてもいたたまれなくする。
    「パリル殿のファーストキスは……いつか、パリル殿が本当に好きな人にしてあげてほしいでござる……拙者なんかがもらっていいものじゃないでござるよ……」
     奴が、頭をボリボリ掻きながら苦笑いを浮かべる。
     馬鹿な奴。
     何でこいつは、ここまで馬鹿みたいに人がいいのだ。
     このタイミングなら、ガバッと起き上がって、
    「約束したでござる! 拙者がパリル殿のファーストキスをもらうでござる! 拙者がハジメテでござるよ! いつかパリル殿に見合う男が現れて口づけを交わしたとしても、拙者がパリル殿のハジメテの相手である証は、決して消えないでござる! ブヒー!」
     ――とでも言いながら、襲いかからないといけないのではないのか?
     せめて、下等生物である女ではなく、男として生まれたという恩恵を受けているのだから、生まれつき支配者である男としての自覚を持て!
     それより、何を勝手にファーストキスだと確信しているんだ?
     ファーストキスだろうけど。
     ……ファーストキス……だよな?
     俺は心を決めて、大きく深呼吸をした。
     覚悟を決めた。
     いい上司は、決して約束を破らないものだ。
    「ザク、起きてみろ」
    「……?」
     俺は奴を起き上がらせた。そして、胡座をかいている奴の太ももの上に、ドサリと座った。
     ドクンドクン。
     奴の心臓の鼓動が、感じられる。
     ……そんな、信じられないという表情で、顔を真っ赤にして見つめるのはやめてくれないか?
     なぜか俺までドキドキしてきたじゃないか!
     いや、何で俺までドキドキしているんだ!?
     こいつは男なんだぞ!
     男に無理やりキスしている状況で、なぜときめく? 馬鹿な心臓め!
     ――チュッ。
     俺は思い切って、奴に口づけた。
     ぎゅっと目を閉じて。
    「はい。約束はちゃんと守るよ」
     意図せずツンとした顔になった俺は、奴の額からゆっくり、唇を離した。
     額へのキス。
     それなら、両親とのキスのようなものだ。
     厳密に言えば、ずる賢いことをしたかもしれないが……
     それでも……男同士で唇にキスなど!
     舌でも入ってきたら、想像すらしたくない状況になってしまうのだ!
     絶対にいけない!
     想像しただけで、つい体に戦慄が走った。
     駄目だ! 無理だ! 考えるな! これでよかったんだ!
    「おでこに……キスでござるか……?」
    「何……これじゃあ足りないか?」
    「ううん……そんなことないでござる……。パリル殿、ありがとう……約束を守ってくれて……」
     幸い、満足してもらえたようだ。
     奴が手で額をさすって、この上なく幸せそうな表情で、顔を赤らめて喜んだ。
     只の対価としての唇へのキスよりも、心を込めて額にしてもらったキスの方が、衝撃が大きかったらしい。
     何だろう、この気分は。
     キスに込められた俺の気持ちに気がついて、心から喜んでいる奴を見ていると、今更恥ずかしさがこみ上げてきて顔が赤くなった。
     なかなか厳しいぞ。BLでもあるまいし、まさか、俺にキスされた野郎の喜ぶ顔を見て照れるとは!


    IP属地:重庆2楼2020-09-03 21:13
    回复
      女だからか?
       女の体だから、精神も、心も、徐々に侵食され ているのか!?
       どんどんこういう味をしめて、いつか完全に女の心がわかるようになり、「これが女の喜び!」などと言って男に抱かれる、なんてことにはならないよな!?
       ……悲惨な想像はここまでにしよう。
       いいだろう、ジーク!
       何はともあれ、お前はよく頑張った。
       これからも精進するがいい!
       額へのキス程度なら、今後も一回や二回は耐えられそうだしな!
      [2]
      それ以降、ジークの訓練は順調に進んだ。
       やはり、ダイエットから始めたのは正解だった。
       体が軽くなったことで、勇者の身体能力を利用したハードなトレーニングが可能になり、お陰でジークの体は急速に勇者らしくなっていった。
       無論、今はまだ、一般人に比べて力が強い程度のものだ。
       長く訓練を続けてきた勇者候補たち、中でもエリートたちとは、比べ物にならない程に弱いのだろう。
       それでも俺は焦らず、ジークの訓練に拍車をかけた。
       ちなみに俺は、痩せたことで豚から人間へと変わっていく奴の姿を、徹底的に隠した。
       昼間は出来るだけ移動を避けて、トレーニングセンターに人がいない時間や、夜間に利用した。
       あいつらを驚かせてやりたかった。
       デブだったジークが突然引き締まった体で現れたら、そのインパクトは物凄いはず。
       それだけでテストは合格、なんて結果になるかもしれない!
       どちらにしろ!
       演出は大事だ。演出は。
      「――つまり、魔力の最大容量が先天的であることは間違いありませんが、ある程度までは、訓練でその効率を上げられるのです」
       正午の教室。
       俺はジークの訓練を管理すると同時に、学園の授業も真面目に受けた。
       ジークとは違い、俺は、普通の人間の体を持っている。
       他の生徒は勇者級の体力を持っているが、俺の場合、ジークに魔力を注入する「魔力パートナー」としての能力がないと、何の役にも立てない。
       普通なら、貴族である俺は、勇者より遙かに強い魔力を持っていたはずだ。
       それに常識的に考えれば、優れた魔力を持つ貴族が、それを勇者に注入することが最も効率がいいはずだ。しかし聖骸戦争以降、そんな連携は滅多になかったらしい。
       理由は大きくふたつ。
       ひとつ目は、過去に現れたチート級の勇者とは違い、現代の勇者が貴族の魔力を注入されれば、勇者の肉体が破壊される恐れがあること。
       ふたつ目は、貴族が、平民である勇者の魔力パートナーになる行為を恥じていること。
       貴族にとっては無論、ふたつ目の理由の方が大事だ。
       貴族の立場からは、勝てさえすれば、平民の肉体が破壊されることはどうでもいいはずなのだから。
       結果として、貴族は貴族同士で、勇者は勇者同士で連携するようになったというわけだ。
       過去の聖骸戦争では、貴族と勇者が力を合わせて戦ったそうだが、それはあくまで伝説の中の話らしい。現実には当然、現実はそんなに甘くなかった。
       もしくは、聖骸戦争は貴族がプライドを捨てなければいけない程の緊急事態だったのだろう。
       ともかく俺は貴族なので、普通だったらジークは、俺と魔力パートナーになれたことを最上の光栄に思うべきなのだろうけど……
       残念ながら、俺は貴族であるにも関わらず、魔力の才能は最低レベルの――
       サークル一なのだ。
       ちなみにこの「サークル一」という魔力レベルは、貴族社会ではまず存在しない程に低い数値であり、勇者の中でも珍しい程の最低数値らしい。
       貴族のくせに、平民の勇者よりも魔力が少ないパリルは、一言で言うと……
       阿呆なのだ。
       ……阿呆……。
       俺が前世で最も嫌悪していた部類の、才能のない人間だ。
      「――その方法のひとつが、圧縮スペルです。魔力を発動する詠唱時に、スペルを二重、三重に圧縮することで、その効率を上げる方法です。こうすることで、通常のサークル一以上に強い魔力を発揮することができます」
       シスターイゼッタの授業中、俺の頭にひとつのヒントがよぎった。
       圧縮スペル!?
       どういうものなのかは知らないが、俺のようなサークル一でも、より強い魔力を手に入れられる方法だそうだ。
       どれだけ効率がよくなるかは不明だが、今の俺に選択の余地はない。
       持っている手札が少ないなら、一枚一枚を大事にするしかない!
       少しでも魔力を強く出来る方法があるのなら、それに越したことはない!
       俺は、ジークの体力トレーニングを指導すると共に、昼間は図書館にこもった。
      『圧縮スペル』。
       どうにかして、サークル一にしか過ぎない俺の魔力レベルを、少しでも引き上げたい。
       資本金百万円で、資本金一千万のライバル会社を倒すには、どうすればいいかわかるか?
       簡単だ。ライバル会社よりいい商品を、低い価格で作ればいい!
       他の奴らが知らない情報を手に入れ、他の奴らより長い時間を費やして、最終的な効率を上げる!
       俺はやってみることにした。
       サークル一の魔力を持つ、パリル・ホール・マグリュードを強化する!
       これは、単純に負けたくないからではない。
       生存のためだ!
       そうだ。戦争だ! ビジネスが戦争であるように!
       俺にとって、勇者学園での毎日は戦争なのだ!


      IP属地:重庆3楼2020-09-03 21:14
      回复
        从喉咙深处传出了呻吟的声音。
        是的。约定好了。如果我减肥成功了,我就吻你。
        这家伙不可能忘记那个。
        怎么办?如果在这个时候不了了之或违背承诺,就会失去作为领导人的信任。
        如果长辈失去了信任,那么晚辈是绝对不会跟着来的。我比谁都清楚那个。
        下定决心做下去吧?
        如果是瘦下来的样子,也不至于太勉强…。
        尽管如此,他还是一个男人。
        和男人接吻什么的...。
        这种生理上的厌恶感,自己也无能为力。
        【…即使不做,也没关系…】
        什么啊!?
        真的吗?
        一瞬间,脑子里的雾散了。
        与此同时浮现出一个巨大的疑问!这个变态胖子! ?
        拼命地控制着自己的食欲,却放弃了接吻的条件! ?
        【果然…女孩子的接吻…嗯,那…必须送给喜欢的人…】
        …这家伙有时不经意的一句话,就能打动人心。
        而且,这是真心话。
        向说话的人坦率地传达心情的说法。
        这让听的人如坐针毡。
        【佩莉尔大人的初吻…希望有一天,为佩莉尔大人真正喜欢的人…在下不应该得到…】
        他一边挠着头一边苦笑。
        愚蠢的家伙。
        为什么这家伙,人这么傻?
        在这个时候,猛地站起来。
        【我们约好了!在下得到了佩莉尔大人的初吻!在下可真是进退两难啊!即使有一天和佩莉尔大人相称的男子出现并与之接吻,在下作为佩莉尔大人的魔力伙伴对象的证明,也绝对不会消失!噗哼!】
        —话虽如此,难道不是必须要袭击吗?
        至少,不是作为低等生物的女性,而是作为男性出生的恩惠,所以要有作为天生统治者的男性的自觉!
        更重要的是,你凭什么认为这是初吻?
        也许是初吻。
        …初吻…对吧?
        我下定决心深呼吸。
        做好了思想准备。
        好的上司是绝对不会违背约定的。
        【扎古,你起来。】
        【...?】
        我让他起来了。然后扑通一声坐在盘腿坐着的他的大腿上。
        多库多库。
        能感觉到那家伙的心跳。
        …不要用那种难以置信的表情,满脸通红地盯着我看,好吗?
        为什么连我都紧张起来了呢!
        不,为什么连我都紧张呢!?
        这是男人!
        在强行亲吻男人的情况下,为什么会激动?愚蠢的心脏!
        ——啾。
        我下定决心,亲吻了他。
        紧紧闭上眼睛。
        【是的,我会好好遵守约定的。】
        无意中变成傲慢表情的我,慢慢地,嘴唇离开了他的额头。
        亲吻额头。
        如果是这样,就像与父母接吻一样。
        严格说来,他可能做了一件狡猾的事…。
        尽管如此……男人之间亲吻嘴唇。
        如果舌头也伸进来的话,就会变成连想都不敢想的状况!
        绝对不能!
        光是想象,身体就不由自主地颤抖。
        不行!不行!别想!这样就好了!
        【额头上…是接吻吗…?】
        【什么…这样还不够吗?】
        【没有…没有这种事…佩莉尔大人,谢谢你…遵守与我的约定…】
        幸运的是,他好像很满足。
        那家伙用手摸着额头,一副无比幸福的表情,红着脸高兴。
        比起作为代价的亲吻嘴唇,用心为对方额头的亲吻更让人震惊。
        这种心情是什么呢?
        当我注意到我的心情,发自内心地高兴的时候,我感到羞愧得脸都红了。
        又不是BL,没想到看到被我接吻的昆淡高兴的脸会害羞!


        IP属地:重庆4楼2020-09-03 21:15
        收起回复
          因为是女人吗?
          因为是女人的身体,精神,心灵,都在慢慢地被侵蚀吧!?
          不断尝到这样的滋味,总有一天会完全了解女人的心思,“这就是女人的喜悦!”这样说着就会被男人抱着,这样的事可不行啊!?
          …悲惨的想象就到这里吧。
          好吧,吉克!
          不管怎样,你很努力了。
          今后也要好好努力!
          如果是亲吻额头的程度的话,今后应该也能忍受一两次了吧!
          [2]
          此后,吉克的训练非常顺利。
          果然,从减肥开始是正确的。
          由于身体变轻,可以利用勇者的身体能力进行高强度的训练,因此吉克的身体迅速变得像勇者。
          当然,目前的情况是,与普通人相比力量更大。
          与长时间持续训练的勇者候补们,尤其是精英们,是无法相比的弱吧。
          即便如此我也不着急,加快了吉克的训练。
          顺便一提,我彻底隐藏了那个因为瘦而从猪变成人的家伙。
          白天尽量避免移动,在训练中心没有人的时间或夜间使用。
          我想让他们大吃一惊。
          如果肥胖的吉克突然以绷紧的身体出现的话,其冲击力将是巨大的。
          仅仅这样考试就合格了,说不定会变成什么结果!
          不管怎样!
          演出效果很重要。 演出效果【也就是说,魔力的最大容量是先天性的,但在某种程度上,通过训练可以提高它的效率。】
          正午的教室。
          我在管理吉克训练的同时,也认真上了学院的课。
          和吉克不同,我拥有普通人的身体。
          其他的学生虽然有勇者级的体力,但是我的情况是,如果没有向吉克注入魔力的“魔力伙伴”的能力的话,什么作用都没有。
          一般来说,身为贵族的我,应该比勇者拥有更强大的魔力。
          而且从常识上考虑,拥有超凡魔力的贵族,将其注入勇者的体内,应该是效率最高的。但是圣骸战争以后,这种联系似乎很少。
          理由大致有两个。
          第一,与过去出现的作弊级勇者不同,现代的勇者如果被注入贵族的魔力的话,勇者的肉体可能会被破坏。
          第二,贵族为成为平民勇者的魔力伙伴而感到羞耻。
          当然,对于贵族来说,第二个理由更重要。
          因为在贵族的立场上,只要胜利,平民的肉体被破坏是无关紧要的。
          结果,贵族是贵族之间,勇者是勇者之间互相联系。
          据说在过去的圣骸战争中,贵族和勇者合力战斗,但那只是传说中的故事。当然,现实并不是那么美好。
          也许圣骸战争是贵族们必须放弃自尊心的紧急事态。
          总之我是贵族,普通的话。吉克,能和我成为魔力伙伴应该是最高的光荣吧…
          遗憾的是,尽管我是贵族,魔力的才能却是最低等级的——。
          circle。
          顺便一提,这个“circle”的魔力等级,是在贵族社会中首先不存在的低数值,在勇者中也是稀有的最低数值。
          身为贵族,却比平民勇士的魔力还少的佩莉尔,用一句话概括…
          就是个傻瓜。
          …傻瓜…。
          我前世最厌恶的一类,没有才能的人。
          【一种方法就是压缩拼写。 这是一种在使用魔力吟诵时,通过将拼写压缩为两重或三重来提高效率的方法。 这样,就能发挥出比通常的一重更强的魔力。】
          在修女伊泽塔的课上,我的脑子里闪过一个念头。
          压缩拼写!?
          虽然不知道到底是什么东西,但据说这是像我这样的circle,也能获得更强魔力的方法。
          虽然不知道能提高多少效率,但是现在的我已经没有选择的余地了。
          手里的手牌少的话,只能珍惜每一张!
          如果有能让魔力变得更强的方法的话,那再好不过了!
          我边指导吉克的体力训练,白天呆在图书馆里。
          【压缩拼写】
          无论如何,只是circle的我的魔力水平,想稍微提高。
          要想打倒注册资金100万日元,注册资金1000万日元的竞争公司,你知道怎么做吗?
          很简单。用比竞争公司低的价格做更好的商品就好了!
          得到其他的家伙不知道的信息,花费比其他的家伙长的时间,提高最终的效率!
          我决定试试看。
          拥有circle的魔力,强化佩莉尔·霍尔·玛格琉德!
          这不是单纯的不想输。
          为了生存!
          是的。战争!就像商业是战争一样!
          对我来说,勇者学园的每一天都是战争!


          IP属地:重庆5楼2020-09-03 21:16
          收起回复
            大佬加油


            来自Android客户端6楼2020-09-03 22:02
            回复
              赞美大佬


              IP属地:广东来自Android客户端7楼2020-09-04 07:24
              回复
                大佬666


                IP属地:中国台湾来自iPhone客户端8楼2020-09-04 09:05
                回复
                  谢谢大佬


                  来自Android客户端9楼2020-09-04 12:34
                  回复


                    IP属地:广西来自Android客户端10楼2020-09-14 19:18
                    回复
                      感谢翻译


                      IP属地:天津来自Android客户端11楼2020-09-20 16:54
                      回复