四天王
敵の本拠地に向かうことが決定した俺たちは、そのまますぐに『影の里』を出発した。
ただ、そのまま出発してしまうと里が大変なことになるので、出発前に攻めてきた謎の生物たちを相手にしようとしたのだが……。
「き、キシャ……シャ……」
「ク、カ……」
「……(ブクブクブク)」
何故か謎の生物は陸に打ち上げられた魚のように、酸欠状態で転がっており、俺たちが対処するまでもなかった。な、何が起きたんだろうか? 最初に俺たちに襲い掛かってきたやつらは普通にしてたのに……。
もしかして、海や陸に続いて今度は空気が動いたとか? んなバカな……って言いきれねぇのがなぁ!
まあ実際のところは、俺から何かをしたり頼んだわけでもないので、本当に謎だ。まあラッキーなことに変わりはないので、別にいいのだが。
「な、何が起きているのだ……俺たちがあれほど苦労した化け物が、こんな……」
そんな中、俺たちを敵の本拠地まで案内させるために、襲撃してきたリーダーの男も一緒に付いて来ているのだが、あの謎の生物たちの姿を見て、納得のいっていない様子だった。
ちなみに、このリーダーの男の名前は権兵衛さんらしい。
すると、権兵衛さんを拘束している守神さんが、移動しながら口を開いた。
「権兵衛殿。今の栄京はどうなっているでござるか? あの謎の生物で溢れかえっているのでござるか?」
「……そうだ。しかも、それだけではない。我々の知らぬからくり兵器も多数配備されている。そして何より恐ろしいのが……あのお方の側近だ」
「側近……あの謎の生物と何か違うでござるか?」
「何もかも違う。まず、俺たちの言葉を理解し、話すことができる。その上、強力なからくり兵器を自在に操り、さらに面妖な術まで用いるのだ。どうすればあの面々に勝利できるのか……」
敵の本拠地に向かうことが決定した俺たちは、そのまますぐに『影の里』を出発した。
ただ、そのまま出発してしまうと里が大変なことになるので、出発前に攻めてきた謎の生物たちを相手にしようとしたのだが……。
「き、キシャ……シャ……」
「ク、カ……」
「……(ブクブクブク)」
何故か謎の生物は陸に打ち上げられた魚のように、酸欠状態で転がっており、俺たちが対処するまでもなかった。な、何が起きたんだろうか? 最初に俺たちに襲い掛かってきたやつらは普通にしてたのに……。
もしかして、海や陸に続いて今度は空気が動いたとか? んなバカな……って言いきれねぇのがなぁ!
まあ実際のところは、俺から何かをしたり頼んだわけでもないので、本当に謎だ。まあラッキーなことに変わりはないので、別にいいのだが。
「な、何が起きているのだ……俺たちがあれほど苦労した化け物が、こんな……」
そんな中、俺たちを敵の本拠地まで案内させるために、襲撃してきたリーダーの男も一緒に付いて来ているのだが、あの謎の生物たちの姿を見て、納得のいっていない様子だった。
ちなみに、このリーダーの男の名前は権兵衛さんらしい。
すると、権兵衛さんを拘束している守神さんが、移動しながら口を開いた。
「権兵衛殿。今の栄京はどうなっているでござるか? あの謎の生物で溢れかえっているのでござるか?」
「……そうだ。しかも、それだけではない。我々の知らぬからくり兵器も多数配備されている。そして何より恐ろしいのが……あのお方の側近だ」
「側近……あの謎の生物と何か違うでござるか?」
「何もかも違う。まず、俺たちの言葉を理解し、話すことができる。その上、強力なからくり兵器を自在に操り、さらに面妖な術まで用いるのだ。どうすればあの面々に勝利できるのか……」