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【转移】【资料】历代魔王

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转移自小说版真王俱乐部


1楼2013-01-01 18:27回复
    于沉船种菇之兔
    原文
    第一卷 今日から㋮のつく自由业!
    第三章
    眞王《しんおう》の晩餐《ばんさん》というのは、便利な裏技を绍介する番组のことでも、元プロ野球の超一流投手がゲストにワインの蕴蓄《うんちく》をたれる番组のことでもない。
    「魔王《まおう》陛下と近しい血族の方々だけで囲む、高贵で特别な晩餐のことです」
    なぜか鼻の穴に绵をつめこんだギュンターは、妙《みょう》にテンション高く胸を张りながら先导している。髪《かみ》はきっちりと后ろでまとめ、僧衣《そうい》に似た服は、オフホワイトで丈《たけ》が长く、前面に金糸の见事な刺繍《ししゅう》がある。
    「失礼、遅《おく》れまして」
    大急ぎで着替えに戻っていたコンラッドが、小走りで追いついた。その格好ときたら、本年度のコスプレキングはこの人に决定! というものだった。
    アメリカ女性の憧《あこが》れ、纯白の海军士官服。爱と青春の旅立ち、原题はアンオフィサーアンドアジェントルマン、主演リチャード・ギア。谁もが闻いたことのあるあのテーマ曲をBGMに、全米人気ナンバーワンはさわやかに言った。帽子はなしで。
    「一応これが正装なんでね」
    窓の向こうには山肌《やまはだ》が広がり、その顶点には灯《あか》りが见えた。周囲の空気はすでに暗く、その灯は星より强く瞬《またた》いている。
    「ご覧ください、あれが魔族の圣地、眞王|庙《びょう》の灯りです。我等の全ての始まりである、伟大《いだい》なる眞王の眠る场所です」
    魔族、なのに圣地? という疑问はおいといて、おれは山顶の揺《ゆ》らめく炎《ほのお》に目をやる。日本でいう寺のようなものだろうか。现代日本人・渋谷有利の眼《め》で见る と、眞王とはこの连中にとって、神のような存在らしい。墓があるということは、おそらくこの世を去っているのだろう。
    だが、その眞王のお告げだか言叶だかのせいで、自分はここまで连れてこられた。
    「……王かどうかも判《わか》らないってのにさ」
    「陛下、こちらもご覧になってください。この廊下《ろうか》は展示室も兼《か》ねておりまして、歴代魔王陛下の御勇姿《ごゆうし》が全て饰《かざ》られているのですよ。先代と先々代は肖像画《しょうぞうが》が未完成なのですが」
    延々と続く廊下には、両手を広げても横幅《よこはば》に足りないという大きさの絵画が、二十枚は挂《か》かっていた。どれも写実的で精密で、眼に痛いくらい细かく描《えが》かれている。
    「上野にバーンズコレクション来たときみたいだな」
    「新しい顺に手前から并んでおります。こちらが第二十四代魔王フォンラドフォード・ベルトラン陛下です。国民には狮子《しし》王と呼ばれ敬われました」
    「狮子王かぁ。どこの世界も似たようなあだ名を考えるもんだね」
    「こ ちらは第二十三代のフォンカーベルニコフ・ヤノット陛下、厳格王と呼ばれました。そして第二十二代ロベルスキー・アーセニオ陛下、武豪《ぶごう》王として 名高かったお方です。第二十一代フォンギレンホール・デュウェイン陛下は好戦王、その前のヘンストリッジ・デイビソン陛下は杀戮《さつりく》王、フォンロ シュフォール・バシリオ陛下は残虐《ざんぎゃく》王……」
    「なんかだんだんヤバイ呼び方になってこねぇ? もっと気楽な、石油王とか新闻王とかブランド王とかの人はいねーの?」
    「さあ……石油も新闻もブランドもないからなぁ」
    「第十五代魔王グリーセラ・トランティニアン・ヤッフト陛下、首刈《くびか》り王。第十四代フォンウィンコット・ブリッタニー陛下、流血王……」


    2楼2013-01-01 18:28
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      もなければ铠《よろい》もない。薄《うす》く微笑《ほほえ》んでいるような口元からして、臣下とか従者とかいった関系ではなさそうだ。
      「ちょっと东洋的な颜立ちだね」
      彼の说明をするギュンターは、とても夸《ほこ》らしげだった。心からの尊敬と爱情が、彼のことを知らないおれにも伝わってきた。
      「双 黒《そうこく》の大贤者《だいけんじゃ》、この世で唯一《ゆいいつ》、眞王と対等のお立场にあられるお方です。この方がいらっしゃらなければ、我等魔族は 创主たちとの戦いに破れ、土地も国もなく彷徨《さまよ》っていたことでしょう。それ以前にこの世界そのものが、消灭《しょうめつ》していたかもしれません が」
      「要するに、すごい人?」
      「その通りです。しかも谁《だれ》より美しい!」
      「はあ!?」
      どうやら连中の美的感覚は、日本人には计り知れないようだった。どちらかといえば穏《おだ》やかな颜つきの东洋人は、整っているという程度に过ぎない。むしろ彼の外见は、美よりも知性に胜っていた。
      「このお方と陛下はとても良く似ていらっしゃいます。民も皆《みな》、陛下の高贵さに绝対性を见いだして、喜び讃《たた》えることでしょう!」
      フォンクライスト卿《きょう》、鼻から绵を弾《はじ》きださんばかりだ。あっ待てよ、おまえ鼻血、鼻血でてるじゃん!
      「似てねーよ!? どこが!? どこが似てるって!?」
      「ほらほら陛下、髪とか目の色が。すごい人に似ちゃったもんだね陛下、カリスマカリスマ」
      「黒目黒毛は日本人の优性遗伝なんだって!」
      それ以外はどこをとっても、自分にも家族にも似てないって。
      恨《うら》むよ、眞王。胸の中でおれは毒突《どくづ》いた。
      死んでるはずのあんたのおかげで、おれはどんどん巻き込まれてるんだよ。この上、留年なんてことになったら、霊庙《れいびょう》だかなんだかを荒《あ》らしにいくからなッ。
      罚当《ばちあ》たりなことを考えたものだ。すべて自分に跳《は》ね返ってくるとも知らずに。
      ギュンターは自分に酔《よ》ったみたいにうっとりと、ロマンチックなことを并べていた。
      「眞王は暗《やみ》、贤者は光。彼等は互《たが》いに憧《あこが》れ、焦《こ》がれて、それぞれの色を身体に宿して生まれてきたのです。つまり、暗は光を、光は暗を!」
      「放っておこう、长くなるから」
      闻き惯れているらしかった。 1楼
      2010-07-14 14:2


      4楼2013-01-01 18:28
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