JR西日本は5日、「○○のはなし」と名付けられた山陰線の新しい観光列車(2両編成、定員60人)の出発式を開き、初運行した。沿線の魅力を楽しんでもらおうと、東萩(山口県萩市)-新下関(同県下関市)間で、土日祝日に運行予定。
下関駅で開かれた出発式には約500人が集まり、地元住民による伝統芸能「平家太鼓」で列車を歓迎。出発すると、ホームに集まったファンらは手を振って見送った。
JR西によると、沿線の山口県萩市、長門市、下関市の頭文字を取り、地元の歴史や自然などさまざまな「はなし」を見聞きしてほしいという思いからこの名前に。車体には萩市名産の夏ミカンの花や下関市の花ハマユウをあしらい、1号車は和風、2号車は洋風の内装に仕立てた。車内では地元の特産品を販売し、眺望の良い3カ所ではそれぞれ1分間ずつ停車するサービスもある。