麻枝准研究所の対談記事で、初動の売上はそこそこだったけど他タイトルと比べると伸びが悪かったという話を一部のバ鍵っ子が公式がRewriteを失敗と認めたって感じで騒いでるだけ。
樋上:
最初に私が書いた企画書をロミオさんに膨らませてもらう部分までは一緒に組み立てていましたが、
その後シナリオ執筆の段階に入ってからはライターさんたちにお任せしました。
後から合流した竜騎士07さんが担当する此花ルチアは別ですが、キャラクターの設定やデザインは企画段階でほぼ固まっていましたね。
麻枝:
『Rewrite』を作っている時、彼はロミオさんに心酔してしまって、VAのデバッグチームから上がってくる
「ここが分かりづらい」「こうしたほうがいい」といった報告を、「このままのほうが絶対いい!」と突き返し続けて、孤立していったんですね。
自分もQC(クオリティコントロール)を担当していましたが、なかなか意見を聞いてくれなかったんです。
出来たことは、人間の死体を積み上げた椅子に座って「暖かくて気持ちがいいな」と言っているような残酷表現を抑えてほしいと言うことくらいだったんです。
それはKeyの作品としても、全年齢版の作品としてもふさわしくないと思ったので。
――『Rewrite』には「アウロラ」「鍵」「良い記憶」といった重要な概念が出てきますが、樋上さんが最初にイメージしていた企画内容はどのようなものだったんですか。
樋上:
まず3つの組織があって、どれも地球を守るために努力しているけど、どれが善でどれが悪なのかは人によって異なってくるというような話を想定していました。
具体的には「鍵」による救済を目的としたガイア、「鍵」を討伐し人類を守ろうとするガーディアン、それからどちらにも関わらない一般人という3つです。
ヒロインの神戸小鳥が所属しているドルイドは、後からロミオさんが足してくれた設定になっています。
――『Rewrite』では樋上さんがひとりで原画を担当されていますが、それが自信に繋がるというようなことはありましたか。
樋上:
なかったですね。商品として初動は悪くなかったけどKeyのタイトルとしてはその後が芳しくなかったので、社長に凄く怒られたことは覚えています。
結果的に、都乃河さんはその後退社することになってしまいました。