スタッフオフィシャルコメント「風夏についての想いを語る!」
TVアニメ「風夏」のスタッフ(原作者 瀬尾先生、プロデューサー、監督)からオフィシャルコメントが届きました。
※原作、アニメのネタバレが含まれます。ご注意ください。
#8「トップ!」から原作とは違うオリジナル展開に突入しているTVアニメ「風夏」。特に#10「運命」では原作で話題になった「交通事故で死亡するヒロイン秋月風夏」が、アニメでは「死なない」という衝撃展開を迎えました。
原作者 瀬尾公治
――なぜこの展開になったのかと、先生の意図(お気持ち)をお教えください。
僕自身が生きている秋月風夏を見たかった、という気持ちが一番の理由です。原作では、優をバンド活動に向かわせるため、そして成長させるために、風夏に退場してもらいました。この選択が間違っていたとは決して思わないのですが、読者の方から「風夏が死んでしまって悲しいです」という感想をもらって、せっかくアニメ化するのであれば風夏が生きている展開にできないかなとぼんやり考えていたのです。そんなときに、アニメのプロデューサーから「秋月風夏が生きているストーリーをやりたいです」と言われて、まさに渡りに船でした。原作とは違う展開になる#8以降も、ギリギリまで粘って直していただいたので、かなり面白くて、正直、嫉妬しました。
ぜひ、原作もアニメも楽しんでください。
※詳しくは3/15(水)発売の「週刊少年マガジン」15号に、瀬尾先生ロングインタビューが掲載されますので、そちらも合わせてご覧ください。
プロデューサー 立石謙介(講談社)
――そうなった経緯や制作意図はどういったものだったのでしょうか?
原作で秋月風夏が亡くなった時、「あ、これはアニメ化しなきゃ」と思いました。もし秋月風夏が生きていたら、というストーリーをどうしても見たくなった、というのが一番の理由です。
原作を読んでいて驚いたし、何より悲しくて・・・。長年原作ありきのアニメ化をやってきましたが「原作と違う展開でアニメをしたい」と、ここまで強く思ったのは初めてでしたね。
瀬尾先生の前作、「君のいる町」の風間恭輔の時もそうでしたが、マンガ的には色んな理由があって退場してもらうことにした、というのは理解はできました。さらに、読者の方々も秋月風夏の死を乗り越えて作品を読み続けているだろう中、「秋月風夏が生きていたら、というストーリーをやりたい」と瀬尾先生にご提案すること自体、正直失礼なことかなと思いましたし、葛藤もありました。そんな中、瀬尾先生に打診してみたら「ぜひやってください」というお言葉をいただけて決意することができました。
原作とアニメで違うストーリーになりましたが、どちらもぜひ楽しんでいただければと思います。
監督 草川啓造
――この展開に関してどう思われたかと、このアニメオリジナル展開をどのような点に注意して制作されましたか?
ものすごく正直に言うと、原作と違うことをやってファンや視聴者の方々の拒否反応を引き起こしたら嫌だなと思いました。とは言え、アニメの制作が決定した時点で原作のコミックスがまだ6巻くらいまでしか出ていない状態でしたので、全12話のシリーズとして、風夏が死んで終わる結末は有り得ないですし、碧井風夏を登場させるにはまだ原作も足りず、キャラクターを掘り下げる事も出来ないだろうという事からも、「風夏が死ななかったら」という線でのお話は確かにアリかなとも思いました。
そうした場合、原作の方では風夏の死後、恋愛模様よりもバンドものの要素がメインになっているのですが、アニメでは優と風夏、小雪の三角関係のお話をメインに持ってくるのが妥当ではないかと提案させていただきました。ですので、瀬尾先生の「涼風」や「君のいる町」のように、恋愛軸をメインに据える形で、「バンドもの」というよりは「恋愛ものにバンドの要素がある」作品としてとらえて制作に臨みました。ラストに向けてその三角関係の行方にもぜひご注目ください。
TVアニメ「風夏」のスタッフ(原作者 瀬尾先生、プロデューサー、監督)からオフィシャルコメントが届きました。
※原作、アニメのネタバレが含まれます。ご注意ください。
#8「トップ!」から原作とは違うオリジナル展開に突入しているTVアニメ「風夏」。特に#10「運命」では原作で話題になった「交通事故で死亡するヒロイン秋月風夏」が、アニメでは「死なない」という衝撃展開を迎えました。
原作者 瀬尾公治
――なぜこの展開になったのかと、先生の意図(お気持ち)をお教えください。
僕自身が生きている秋月風夏を見たかった、という気持ちが一番の理由です。原作では、優をバンド活動に向かわせるため、そして成長させるために、風夏に退場してもらいました。この選択が間違っていたとは決して思わないのですが、読者の方から「風夏が死んでしまって悲しいです」という感想をもらって、せっかくアニメ化するのであれば風夏が生きている展開にできないかなとぼんやり考えていたのです。そんなときに、アニメのプロデューサーから「秋月風夏が生きているストーリーをやりたいです」と言われて、まさに渡りに船でした。原作とは違う展開になる#8以降も、ギリギリまで粘って直していただいたので、かなり面白くて、正直、嫉妬しました。
ぜひ、原作もアニメも楽しんでください。
※詳しくは3/15(水)発売の「週刊少年マガジン」15号に、瀬尾先生ロングインタビューが掲載されますので、そちらも合わせてご覧ください。
プロデューサー 立石謙介(講談社)
――そうなった経緯や制作意図はどういったものだったのでしょうか?
原作で秋月風夏が亡くなった時、「あ、これはアニメ化しなきゃ」と思いました。もし秋月風夏が生きていたら、というストーリーをどうしても見たくなった、というのが一番の理由です。
原作を読んでいて驚いたし、何より悲しくて・・・。長年原作ありきのアニメ化をやってきましたが「原作と違う展開でアニメをしたい」と、ここまで強く思ったのは初めてでしたね。
瀬尾先生の前作、「君のいる町」の風間恭輔の時もそうでしたが、マンガ的には色んな理由があって退場してもらうことにした、というのは理解はできました。さらに、読者の方々も秋月風夏の死を乗り越えて作品を読み続けているだろう中、「秋月風夏が生きていたら、というストーリーをやりたい」と瀬尾先生にご提案すること自体、正直失礼なことかなと思いましたし、葛藤もありました。そんな中、瀬尾先生に打診してみたら「ぜひやってください」というお言葉をいただけて決意することができました。
原作とアニメで違うストーリーになりましたが、どちらもぜひ楽しんでいただければと思います。
監督 草川啓造
――この展開に関してどう思われたかと、このアニメオリジナル展開をどのような点に注意して制作されましたか?
ものすごく正直に言うと、原作と違うことをやってファンや視聴者の方々の拒否反応を引き起こしたら嫌だなと思いました。とは言え、アニメの制作が決定した時点で原作のコミックスがまだ6巻くらいまでしか出ていない状態でしたので、全12話のシリーズとして、風夏が死んで終わる結末は有り得ないですし、碧井風夏を登場させるにはまだ原作も足りず、キャラクターを掘り下げる事も出来ないだろうという事からも、「風夏が死ななかったら」という線でのお話は確かにアリかなとも思いました。
そうした場合、原作の方では風夏の死後、恋愛模様よりもバンドものの要素がメインになっているのですが、アニメでは優と風夏、小雪の三角関係のお話をメインに持ってくるのが妥当ではないかと提案させていただきました。ですので、瀬尾先生の「涼風」や「君のいる町」のように、恋愛軸をメインに据える形で、「バンドもの」というよりは「恋愛ものにバンドの要素がある」作品としてとらえて制作に臨みました。ラストに向けてその三角関係の行方にもぜひご注目ください。